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擁壁工事に活用できる補助金|費用相場や高額になりやすいケースを解説

擁壁工事を少しでも安く抑えたいという方は、各自治体の補助金制度を確認するのがおすすめです。

今回の記事では、擁壁工事の費用や補助金制度についてご紹介していきます。

擁壁工事に活用できる補助金制度はある?

擁壁工事の費用を少しでも安く抑えたいという方にとっては、補助金制度があるかというのは気になるところでしょう。

以下は擁壁工事で利用できる補助金の一例です。

神奈川県横浜市

制度名崖地減災対策工事助成金制度
概要崖地の崩壊防止を目的とした工事に対し、工事費の1/2または市で定めた単価により算出した金額を助成します。
助成金額上限50万~100万円
問い合わせ横浜市役所 建築局 企画部 建築防災課
〒231-0005 横浜市中区本町6丁目50番地の10
https://www.city.yokohama.lg.jp/business/bunyabetsu/kenchiku/bosai/gake/gensai.html

東京都台東区

制度名がけ・擁壁の改修工事助成
概要区が実施した「がけ・擁壁個別実態調査」の対象となったがけ・擁壁の撤去・改善工事に対し、工事費の30%以内を助成します。
助成金額上限100万円
問い合わせ台東区役所 建築課 構造防災担当
〒110-8615 東京都台東区東上野4丁目5番6号https://www.city.taito.lg.jp/kenchiku/jutaku/taishinsien/taishin/kaizenkoji.html

千葉県船橋市

制度名がけ地整備費の補助制度
概要自然がけおよび既存擁壁の整備工事に対し、要件を満たす場合に工事費の一部を補助します。
助成金額要件により異なります。
問い合わせ船橋市役所 宅地課 総務係
〒273-8501 千葉県船橋市湊町2-10-25
https://www.city.funabashi.lg.jp/machi/juutaku/005/p085032.html

静岡県静岡市

制度名既成宅地防災施設設置費助成制度
概要急傾斜地の崩壊(がけ崩れ)による被害を防止し、市民が安心して安全で快適な生活を送ることができるよう、土砂災害防止施設設置のための資金を補助します。
助成金額補助事業に要する経費の2分の1以内、上限500万円
問い合わせ静岡市役所 建設局 土木部 建設政策課 土木防災係
〒420-8602 静岡県静岡市葵区追手町5番1号
https://www.city.shizuoka.lg.jp/s8769/s007983.html

擁壁工事とは何か?

擁壁には大まかに以下の3種類に分けられます。

  • 一般的に多く使われている鉄筋コンクリート擁壁
  • ブロックを積み上げたブロック積み擁壁
  • 石が積み上げられた石積み擁壁

鉄筋コンクリート擁壁の中でもまた3種類の工法に分けられ、逆T字型 、L字型、逆L字型というのがあります。

許可が必要かどうかは各自治体に確認が必要です。

一般的には高低差が2メートル以上ある土地では、自治体に申請をして許可を得る必要が出てきます。

擁壁工事の費用について

擁壁工事の費用は、工事をする場所や内容によって大きく左右される可能性があるので一概にどのくらいというのは難しいところです。

擁壁工事を行う場合というのは、新規で家を建てる際などに行うことと思われるかもしれません。

しかし、既存の家がある場合にも擁壁工事が必要となってくる場合というのはあります。

例えば、すでに擁壁が設置されている中古の家を購入した場合、もう擁壁工事はしなくて済むのではないかと思われる方も多いでしょう。

このような場合は、解体撤去作業の費用もかかってきますし、新規で擁壁を設置する費用もかかってきます。

以下では、擁壁の解体作業の費用と擁壁の補修費用の作業についてもご紹介していきます。

擁壁の解体作業費用

擁壁の解体作業にも費用はかかってきますが、擁壁工事の費用と同じで工事の場所や工事の内容などによって金額が大きく異なってくる可能性があります。

そのため、一概にどのくらいかかるかというのは難しいところでしょう。

大きな擁壁になるほど解体作業費用もかかってきますし、前面道路が狭くて大型のトラックなどが入れない場合は小さなトラックで何回も往復する必要が出てくる可能性があるため、手間もかかり費用も高額になりやすいです。

擁壁の補修費用

擁壁を補修する際にも、補修作業の費用はかかってきます。

例えば、擁壁に小さいひびが入っていて補修で済む場合は、大体1平方メートルあたり、1万円から2万円程度の費用がかかってくるでしょう。

補修作業では済まず、解体撤去をし新規で擁壁を設置する場合は、先程ご紹介しましたように、擁壁工事の費用プラス解体撤去作業費用がかかってきます。

擁壁工事が高額になりやすい場合ケース

擁壁工事の費用は、工事の場所や内容によって大きく異なってくる可能性があるとご説明してきました。

擁壁工事費用が高額になりやすいケースとしてどのような原因があるのでしょうか?

代表的な例として作業する場所が狭くて大型のトラックが入れないので小さなトラックで何回も往復しなくてはいけないという場合は高額になりやすいでしょう。

工事する場所の前面道路が狭い場合も、通行制限をしなくてはいけなくなる可能性があるため、その場合人件費が追加でかかってきます。

また、擁壁の大きさが大きい場合や、擁壁の種類によっても金額は異なってくるでしょう。

一般的に高額になりやすいのは鉄筋コンクリート擁壁ですが、鉄筋コンクリート擁壁は垂直に立てやすいなどのメリットもあります。

急傾斜地崩壊危険区域の費用について

崖の高低差が5メートル以上ある場合、急傾斜地崩壊危険区域に指定されていることが多いです。

急傾斜地崩壊危険区域に建物を建てる場合は都道府県の許可が必要となります。

その際の費用は、一般的に都道府県が負担してくれることも多いでしょう。

しかし、やはり急傾斜地崩壊危険区域というのは、崖崩れや土砂災害などの危険性が高い区域のため、建物を建てる際などには注意が必要です。

まとめ

擁壁工事の費用は、工事をする場所や擁壁の大きさなどによって大きく異なってくる可能性があります。

少しでも擁壁工事の費用を安く抑えたいという方は、自治体によっては擁壁工事の補助金制度があり条件に合えば利用できる可能性もあります。

気になる方は各自治体などに確認してみると良いでしょう。

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