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上水道引き込み工事の費用が高い理由とは?相場や安く抑える方法を解説

上水道引き込み工事は、新築住宅や既存の建物で水道を利用する際に不可欠な工事です。

しかし、工事費用が高額になることもあり、多くの人が「水道引き込み工事が高すぎる」と感じています。

実際にどのような要因で費用が決まり、どうすれば費用を抑えられるのかを理解することが大切です。

本記事では、上水道引き込み工事の基本的な仕組みや費用相場、高額になりやすいケースを詳しく解説します。

さらに、工事費用を抑えるポイントや信頼できる業者の選び方についてもご紹介するので、これから工事を予定している方はぜひ参考にしてください。

上水道引き込み工事の費用相場

上水道引き込み工事の費用は、一般的に30万〜50万円ほどが目安です。

給水管を1m延ばすのに、およそ1.5万円~2万円かかります。

水道本管から家までの距離が20mの場合、1.5万円 × 20m = 約30万円となるのが一つの例です。

このように、敷地から水道本管までの距離によって費用が決まってきます。

ただし、これはあくまで目安であり、次のような条件によって金額は大きく変わる場合があります。

  • 道路の種類(幹線道路・私道・舗装の有無など)
  • 水道管の口径(13mm→20mmへ変更など)
  • 掘削の難易度・地盤状況
  • 既存の給水管の老朽化・交換の有無

自治体・地域によって費用が変わる理由

工事費用や手数料は、自治体によって異なります。

理由は以下の通りです。

費用差が出る要素内容
給水申込納付金水道を新設する際に自治体へ支払う負担金
申請・設計手数料工事を行う際の申請や設計費用
水道本管の位置・整備状況都市部は整備済で安め、地方や山間部は距離が長く高額になりやすい
補助制度の有無老朽管交換・新規引き込みに対する補助金や減免制度など

自治体によっては、一定条件を満たすことで 補助金や助成金・加入金の減免 を受けられることがあります。

そのため、工事前に自治体の窓口や公式サイトで確認しておくと、費用を抑えられる可能性があります。

上水道引き込み工事の費用が高くなりやすい要因とは?

給水管引き込み工事や屋内配管工事といった上水道引き込み工事の費用が高くなるのは、以下のような要因があります。

  • 水道本管から敷地までの距離が長い
  • 幹線道路沿いでの工事が必要
  • 給水管の口径変更が必要
  • 老朽化した給水管の交換が必要
  • 二世帯住宅や増改築時の配管追加

以下で、それぞれの要因について詳しく解説します。

水道本管から敷地までの距離が長い

上水道引き込み工事の費用は、一般的に水道本管から水道を利用する建物や敷地までの距離によって変わります。

仮に、単価が1mあたり2万円で、水道本管から家までの距離が20mの場合、費用はおよそ40万円です。

しかし、この距離が60mになると費用も120万円となり、一般的な相場を大きく超えてしまいます。

幹線道路沿いでの工事が必要

物件が幹線道路沿いにある場合、大規模になるため、工事費用も高くなる傾向があります。

また、幹線道路は交通量も多く、路面もコンクリートで厚く作られていることから、掘削作業に時間と手間もかかります。

給水管の口径変更が必要

すでに引き込まれている水道管の口径が小さい場合、新たに水道管を引き込む必要が発生するケースがあり、口径を変更することで費用が高くなる可能性が出てきます。

以前は、口径のサイズ13mmがよく使われていましたが、現在では口径のサイズ20mmが主流となっています。

また、口径サイズが小さいまま使用していると水圧が弱くなる可能性があります。

家族が多い家庭や水を多く使用する建物の場合、25mmというさらに大きい口径の水道管を使うケースも出てきます。

老朽化した給水管の交換が必要

既存の給水管が老朽化していて、そのまま継続して使用できないと判断された場合、新しい給水管の交換が必要になるため、追加費用が発生する可能性があります。

昭和~平成初期までの築年数の古い住宅では、鉛管や鉄製の給水管が使われていることがあります。

これらの管は、現在の水道設備の基準では新たに使用できない材料とされており、老朽化や健康面のリスクから、交換を求められるケースもあります。

現在は、樹脂管やステンレス管への置き換えが進んでおり、費用はかかりますが、長期的に見た時に、水圧が改善されたり、赤水が発生しにくくなるといったメリットもあります。

二世帯住宅や増改築時の配管追加

二世帯住宅の場合、水の使用量が増えることから、配管の本数や水道メーターのサイズを変更する必要があり、その分の費用によって高額になりやすいです。

また、大規模なリフォームなど増改築があった場合、キッチンやバスルームなど水回りの配置が変わることで、給水・排水管を新たに敷設する必要があります。

居住する人数、水回り関連の設備が関わってくると、費用が大きく変わってくる、と認識しておくとよいでしょう。

水道引き込み工事の高すぎる工事費用を抑える方法

水道引き込みの工事費用が高すぎると感じたら、以下のことを試してみてください。

  • 複数の業者から相見積もりを取る
  • 自治体の給水申込納付金を確認する
  • 追加工事を回避するため工事内容を業者と共有しておく
  • 活用できる補助金・助成金制度を確認

以下で、詳しく解説します。

複数の業者から相見積もりを取る

上水道引き込み工事に限らず、工事の見積もり金額や施工内容に大きな差が生じる場合があります。

なので、1社だけで決めずに、複数の工事業者から相見積もりを取ることが大切です。

金額だけでなく、工事の範囲や補助金の対応、保証内容なども確認できるので、工事後の費用の上乗せなどのトラブルを未然に防ぐこともできます。

特に、「〇〇一式 ××万円」といった大雑把な見積もり書を提示してくる業者には要注意です。

自治体の給水申込納付金を確認する

水道を新しく引き込む際には、自治体に「給水申込納付金(加入金・負担金などと呼ばれることもあります)」を支払う必要があります。

金額は自治体や口径(管の太さ)、建物の用途によって異なり、数万円で済む場合もあれば、数十万円かかるケースもあります。

負担額に大きな差が出るため、工事を依頼する前に、必ずお住まいの自治体や水道局で金額や支払いのタイミングを確認しておくと安心です。

追加工事を回避するため工事内容を業者と共有しておく

業者へ見積もりを依頼したときに、工事の全体の流れを把握し、追加の工事の可能性を業者に確認しておくことをおすすめします。

特に、建物の築年数が古い場合には、給水管の交換が必要になったり、幹線道路に近い場所に居住している場合だと、道路の掘削作業が発生するなど、追加で費用が発生する場合もあります。

事前に業者としっかりコミュニケーションを取り、最大の工事費用の総額を把握しておくことが大切です。

活用できる補助金・助成金制度の確認

自治体によっては、上水道の普及を進めるために、給水管の引き込みや老朽管の交換に補助金・助成金を設けている場合があります。

対象要件を満たせば、数万円〜十数万円ほどの補助を受けられることもあるため、工事を検討する際は早めに自治体や水道局の制度を確認しておくと安心です。

上水道引き込み工事とは|工事の内容と種類

上水道引き込み工事とは、道路の下に埋設された水道本管から敷地内に給水管を延ばし、建物で水道水(飲料水)を使用できるようにする工事のことです。

新築住宅の建設時や、水道が通っていない土地・建物で新たに水道を使う場合に必要になります。

また、すでに引き込まれている給水管が老朽化している場合には、安全性の確保のために交換工事を行うこともあります

この工事を行わない限り、水道が整備されていない土地では水道水を使うことができません。

そのため、新築工事や水道未整備エリアでは欠かせない工事です。

なお、この工事は専門性が高く、自治体の指定を受けた「指定給水装置工事事業者」でなければ施工することはできません。

上水道引き込み工事は、主に次の2つの工事で構成されます。

給水管引き込み工事

道路の水道本管から敷地内まで給水管を延ばす工事です。

新築時はもちろん、水道が通っていない土地でも、水を家まで届けるために必要です。

キッチンやお風呂の蛇口から出る水は、この給水管を通って運ばれます。

※排水を下水道に流す工事は「下水道引き込み工事(排水設備工事)」といい、別の工事です。

屋内配管工事

水道メーターから室内の蛇口・キッチン・浴室などへ水を届ける配管を設置する工事です。

蛇口や水栓の取り付けも含まれます。

新築だけでなく、リフォームでキッチンや浴室の位置を変えるときも必要です。

上水道引き込み工事で後悔しない業者の選び方

上水道引き込み工事で後悔しないためにも、以下のポイントを押さえて業者を選びましょう。

  • 相場よりも過剰な安値を提示してくる業者には要注意
  • 施工実績が豊富で経験豊かな業者を選ぶ
  • 即決せずに見積もりの内訳を細かく確認したうえで決める
  • 工事保証の有無やアフターサービスの内容を確認

相場よりも過剰な安値を提示してくる業者には要注意

相場より極端に安い見積もりを出す業者には注意が必要です。

工事費を抑えるために必要な工程を省いたり、契約後に「追加費用がかかる」と請求されるケースもあります。

費用だけで判断せず、工事内容・使用する材料・保証の有無なども含めて比較検討することが大切です。

施工実績が豊富で経験豊かな業者を選ぶ

上水道引き込み工事は専門的な知識と高い施工技術が求められるため、過去の施工実績が豊富な業者、かつ評判のよい業者を選ぶことが大切です。

過去の施工事例や口コミや評判を細かくチェックして、相見積もりを取りながら、どの業者なら安心して任せられるか、信頼できる業者を見極める目を持ちましょう。

即決せずに見積もりの内訳を細かく確認したうえで決める

工事費用の内訳があいまいなままだと、着工後に「この作業は見積もりに含まれていません」と追加費用が発生することがあります。

こうしたトラブルを防ぐためにも、配管工事・撤去費・舗装復旧など、項目ごとの金額が分かる信頼できる見積書を出してもらいましょう。

また、提示された見積もりを鵜呑みにせず、不明点や曖昧な部分があれば、家族や親戚、知人など自分以外の第3者にも見てもらい、疑問点を洗い出すなど契約前に必ず確認しておくことが大切です。

工事保証の有無やアフターサービスの内容を確認

工事後に水漏れや配管トラブルが起きた際に備えて、保証がある業者を選ぶことが大切です。

施工後のサポート体制や、定期点検に対応しているかどうかも、安心して任せられる業者を見極めるポイントになります。

口コミを見るときに、工事保証やアフターケアに関しても調べておくとよいでしょう。

上水道引き込み工事ならヒマリテックへご相談ください

上水道引き込み工事をご検討なら、専門的な施工の経験が豊富なヒマリテックへご相談ください。

ヒマリテックでは、現地調査から見積もり、工事後のサポート、補助金の確認まで幅広く対応しています。

施工の丁寧さと明朗会計で、これまでに多くのご依頼をいただいています。

スタッフは少数精鋭であり、経験の豊富さはもちろんお客様のニーズに素早く対応する「判断力」を備えています。

これまでの実績も公式HPでご紹介しているため、ぜひ一度ご覧ください。

また、事前調査から施工後のフォローまで自社一貫体制で行うため、途中で担当者が変わることなく、いつでも気軽にご相談いただけます。

東京・神奈川など首都圏を中心に、幅広いエリアのご相談をお待ちしております。

まとめ

上水道の引き込み費用は一般的に30万〜50万円ですが、水道本管との距離や道路状況、管の太さの変更などで増減します。

老朽管の交換や舗装復旧などが必要になると、追加費用がかかるケースもあるため、見積もりの段階で工事内容を確認しておくことが大切です。

自治体によっては補助金が使える場合もあるので、工事前に調べておくと安心です。

費用の安さだけで決めず、内容や保証もしっかり確認して業者を選ぶことが、無駄な出費やトラブルを防ぐポイントです。

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